安い釣具ってどうなの?釣れるの?
って聞かれることがあります。
少し前に悲しいTweetも回ってましたしね。
もうバスライズ 使うのが嫌になってきた…恥ずかしくなってきた…
今日の池で若いお兄さん3人がいて僕がバスライズ を使って釣りしてました。
「あいつバスライズじゃね。」「貧乏かよ」
「ガキが釣りするからだ」などこそこそ言ってるのが聞こえました。
このバスライズはお小遣いとお年玉を使って— Yamato (@Yamato86606119) June 22, 2019
高い安いに関しては個人のものさしがありますし、
どこが基準ということはありませんが自分のタックルには
愛着がありますので聞かれてもいないのに
人の釣具に意見するのは残念だなーと思います。
でも、実際のところ安い釣具ってどうなんでしょうか?
私は安い釣具を使ってたら魚は釣れないんですか?と
聞かれれば「No」と断言します。
だって、最初から超ハイエンド機種を使って釣りしてる人なんて
そんなにいないでしょ?
ほぼ全員が「まずはこのタックル」というものを揃えて
釣りを開始し「魚が釣れる(成功体験)」をしてるはずです。
その経験があるからこそ
「もっと釣りやすい道具が欲しい」
「扱いやすい道具が欲しい」
「カッコいい道具が欲しい」
と思ってハイエンド機種を選んでるはずです。
安い釣具なんてダメじゃん!って言葉をかけられるのは
非常に残念なので今回は安い釣具にスポットを当てて
記事を書いていきます。
高い釣具はナゼ高いのかという所も気になると思いますしね。
その辺りも解説していきたいと思います。
目次
高い釣具を使うと釣りがウマくなる?
まずは気になるここから。
高い釣具を使うと釣りはウマくなるのか?
これも「No」ですよ。
むしろ安い釣具で魚をキャッチ出来る人こそ釣りが上手い人
だと断言できますね。
高い釣具って基本的には「釣り人をサポートする力」が
スゴイんですよ。
釣りがしやすいように、対象魚が釣りやすいように
メーカーさんが最新技術をふんだんに詰め込んで
作られています。
それこそ細かいパーツ1つ1つにこだわって
作ってくれてるんです。
なのでサポートが弱い安い釣具を使って魚をキャッチ出来る人って
「釣り力」がドンドン上がるわけです。
もちろん高い釣具を使わなければキャッチまで出来ない魚もたくさんいます。
ただ勘違いして欲しくないのは、その魚をキャッチ出来たのは
「自分の実力だけなのか」という点ですね。
同じような魚を「取る」ために安い釣具を使って試行錯誤してる人って
想像力も実践力もドンドン上がるんです。
ここは間違いなので安い釣具を使ってるからと言って
恥じる必要は無いですね。
むしろ安いタックルを使って魚を釣り上げた時には
ドヤ顔してもいいくらいだと思ってます。
どこからが安い釣具なのか
じゃあ、どこからが安くてどこからが高いのかという
問題ですよね。
これは先程も言いましたが個人個人によって変わります。
1万円の釣具が安いと感じる人もいれば
1万円の釣具は高いと感じる人もいるわけです。
私はワゴンセールで売られていたリールを
もう10年以上使用しています。
学生のころか社会人初期に買ったリールなので
2000-3000円くらいのものでしょう。
でも、そのリールは全然現役で使えてるんです。
今でもそのリールはサビキ用のリールとして
年に何回も海に駆り出され魚をバンバンキャッチしてくれています。
サビキかよ💦って思う人もいるかも知れませんが、
ラインを巻き変えればロックフィッシュ用のリールとしても
使用できるリールですよ。
シマノで言えば2000番クラスのリールですね。
それでも全然ロックフィッシュと戦えます。
じゃあ、この2000円のリールは
高いんでしょうか?安いんでしょうか?
おそらく多く人は「安いリール」と思うはずです。
でも、コストパフォーマンスは抜群に高いですよね。
私がこのリールを使って釣ってきた魚の価値を考えれば
このリールにはウン万円の価値があってもイイと思います。
だって10年以上も使えてまだまだ現役で使える
コスパ最強のリールなんですから。
安い道具だからって侮れません。
意外と仕事出来るんですよ!(失礼か笑)
安い釣具を使うメリット・デメリット
メリット
安い釣具のメリットって何ですかね?
私はやっぱり「値段」だと思います。
安ければ気軽に釣りを始められるし、
道具の扱いも何となく楽です。
私はステラは使ったことはありませんが、
ベイトリールの最高峰であるアンタレスは使ったことがあります。
アンタレスはあこがれから使い始めたんですけど、
そりゃあ良いリールでしたよ。
デジタルコントロール(DC)ブレーキがあるから
ベイトリールのトラブルの原因で一番多いバックラッシュに
なりにくいですし遠投も可能です。
魚とのやり取りも安心して出来ました。
ただチョットしたキズにも敏感になっちゃうし、
サビが出た時は「ズーーーーン」と気が重たくなりました。
それが2000円のリールなら「キズ付いちゃったな」くらいな
気持ちで収まるんです。
決して2000円のリールを大事にしてないわけじゃないですが
やっぱりハイエンドモデルが傷ついたりサビるのは悲しい気持ちになりますからね。
釣りを始めた頃ってどんなに大切に使ってるつもりでも、
大きな魚が釣れた時とか地面にタックルを直接置いて
釣れた魚に夢中になることってあるじゃないですか。
直接置いたら例え地面が砂であってもキズが付く可能性はあります。
むしろ砂の上に直接置いたらリールの中に砂が入り込んで故障の原因になりますしね💦
そういう点を考慮しても初心者は入門用の安い釣具を使った方が良い気です。
ガンガン使ってみて「こういうことをしてたからキズが付いたんだ」
っていうのを体験するのは良いことだと思います。
そういう経験をしていけば道具を大切に使うためにはこうしていけば良いんだ!ってのが分かっていきますからね。
デメリット
デメリットとしては「耐久性」や「扱いづらさ」があります。
メーカー側としても安い釣具にサビなくて強い素材というのは使えません。
儲けが出ないですからね。
2000円とかのロッドを使ってると顕著に分かるんですが、
めっちゃサビます。
私のメンテナンスも充分じゃないのはあるんですが、
サビるとそこが弱くなってガイドが折れたりしますからね。
釣りが終わった直後に真水で洗ってタオルで拭き上げて
乾燥させてる人なんてほとんどいないんじゃないでしょうか。
ほとんどの人は家に帰ってからしっかり洗って処理するから
釣り場では水で洗い流すくらいがいいとこですもんね。
なのである程度のサビは覚悟して使っていく必要があります。
逆に考えるとハイエンドモデルだって錆びるんですから、
こうすれば錆びるんだなってのも経験にすればいいんです。
そうすればサビにくい素材で出来たハイエンドモデルの耐久性を長持ちさせることが出来ますからね。
一方で扱いづらいというデメリットもあります。
高い道具は1つ1つのパーツに役割分担がされており
それによって釣り人を助けてくれてるんですよ。
ロッドで例えると
安いロッドは細かい要素を考えずに釣りが出来るタダの棒です(失礼)。
でも、その棒を使うことで魚がこうやって動いたらこうやって
ロッドを動かさなきゃいけないんだというのが分かってきます。
それが高級ロッドを使うとロッドが勝手に魚の勢いを弱めてくれて
釣れちゃうからマジでヤバい奴がかかった時に経験が少ない釣り人は対処出来なくなっちゃうんです。
なので、この扱いづらさというのは初心者には特に必要なことだと
感じますね。
これを対処出来るようになると釣りが上手くなってる!と
実感出来ると思います。
初心者用の激安釣具セットじゃダメ?
結論から言うと、初心者は「安い釣具から始めるべき」です。
始めから高い道具に頼っていては道具のおかげで釣れてるのを
実力だと勘違いしちゃいます。
釣りをしていると不意に大物がかかることがありますから。
私もヒラメをメインで狙っててメーターオーバーのブリが
釣れた経験があります。
手前には根がありブリのパワーに巻けるとラインがスレて、
すぐにラインブレイク(切れる)してしまう状況です。
ただ、ドラグをガチガチに締めてブリに主導権を渡さないぜ!
ってやってるとライン自体がブリ用の強度を持ってるわけじゃないですし、
ブリの口が裂けてキャッチ出来ない可能性だってあります。
そういった状況の時に対処出来るためにも安い釣具を使って
釣具のサポート無しにキャッチ出来る技術を磨いておいた方がいいんです。
これは経験もありますけど言葉で伝えるのが中々難しいところでもあります。
なので、自分自身で経験して技術を磨いていくのが一番ですね。
そのためにも、始めからハイエンドの釣具を使うんじゃなくて
初心者用のタックルを揃えて釣りをしたほうがメリットがあると感じてます。
高い釣具を使うメリット
ここまで安い釣具を使った方がいいよ!という話をしてきました。
ただ、勘違いして欲しくはないのが
じゃあ高い釣具なんて必要なくね?ってところです。
ハイエンド機種が必要な場面ってのは絶対にあります。
どんなに経験があっても道具の力を借りなければ釣れない魚がいるからです。
もし機会があれば1つの同じジグを違うスペックのロッドで
操作してみてください。
釣り人としては同じ力でジグを操作してるつもりでも、
ジグの動きは絶対に違います。
それはロッドの硬さや先端の力の吸収力の違いから起こるんです。
ロッドが硬ければジグに力が伝わりやすくなるから機敏な動きになりますし、
逆に柔ければ釣り人のパワーも吸収されるからフワッとした動きになります。
これをジグの操作性っていうんですが、
高いロッドはこの操作性に優れていることが多いです。
なので、魚に対してナチュラルな動きでアピールしてくれるから
釣果も上がるというわけなんですね。
つまりチャンスが増えるということなので、
これだけでもハイエンドモデルを使う理由になります。
また、ライントラブルが起きにくいようにも設定されているので、
トラブル回避によりチャンスが増えるんです。
めっちゃ良い時間対にトラブルで釣りが出来なかったら、
釣れるものも釣れませんからね。
リールも同じです。
トラブルが少なくなるように設計されてますし、
不意の大物がかかってもドラグで吸収してくれるようになってます。
巻心地も滑らかでストレスフリーです
最近のリールはメンテナンスもどんどん楽になってますしね。
水洗いと簡単なオイル注入だけでも何年も使えるということも
珍しくないです。
安いリールを使って年に何回もメンテナンスして部品交換してたら、
結局はコスパが悪くなることもあるのである程度初心者用のタックルで
修行した後はミドルスペックの道具に切り替えたりハイエンドに挑戦するのも
ありですよ。
ミドルからハイエンドの釣具の釣具は壊れたらショックが大きいです。
お財布も悲しくなっちゃいますので、
万が一の時のために保険に入っておきましょう。
最後に
今回は、安い釣具は使えるのか?という点にスポットを当てて
記事を書きました。
結果として、安い道具は技術を上げるためにも使うべき!だと
感じています。
安いタックルで釣りをすることは恥ずかしいことではないですし、
少ないお小遣いでやりくりするためにも必要なものです。
なので、Twitterであったように心無い言葉を言われたとしても、
スルー推奨です。
私は安い道具を使ってるからってその釣り人が下手な人だとは
思いませんし愛着を持ってその道具を使っていれば尊敬もします。
安いタックルを使ってるからって人に迷惑はかかりませんしね。
全然いいんですよ。
大丈夫。自身を持って釣りを続けていきましょうね。