クーラーボックス界の最強の一角を担っているメーカー。
それは間違いなく「シマノ」です。
シマノは釣りで有名なメーカーさんであり、
釣りは魚の鮮度を維持するために「保冷力」のある
クーラーボックスが求められます。
そのため、シマノは独自の技術開発によって最長110時間という
驚異の保冷力を維持するクーラーボックスまで誕生させました。
もちろん、そこまでの保冷力は必要ないよ!って方も多いと思います。
防波堤での釣り、磯での釣り、遠征での釣り、
それぞれ必要としているクーラーボックスは違いますからね。
シマノのクーラーボックスって保冷力はスゴいんですけど、
シリーズ毎の区切りが分かりにくいですよね。
なので、今回はシマノのクーラーボックスを分かりやすく
徹底解析していく記事になります。
クーラーボックスが欲しい!と思ってる方はぜひ参考にして下さい。
目次
真空断熱による保冷力の証明:I-CE(アイス)
早速、一番知りたいであろう「保冷力のナゾ」に迫っていきましょう。
シマノの保冷力は「I-CE(アイス)」という表現が使われており、
公式HPでは下のように説明されています。
クーラー内容量の20%の氷を31℃の温度下で1時間保持できることを1hと表し、たとえば『I-CE 70h』という表記なら70時間キープできる保冷力がある目安となります。
70時間!?と聞くと、そんなに保冷力が強くなくていいから、
私は長くても1泊遠征だから「I-CE 24h」とかの商品を選べばいいのかな?
と思いますよね。
ただ注意しなければいけないのは、
恐らくこのテストは現場で実際に使われるように
「何度も開け閉め」しているということはないと考えます。
また、ヌルいお茶を入れてクーラーの中で冷やしておくという
状況でも無いでしょう。
なので、I-CEの表記は自分が実際に使う場面を想像して
長めに設定されたものを選ぶのが失敗を未然に防ぐコツです。
せっかく奮発してシマノのクーラーを用意したのに
「何度も氷を追加しなければ使えない」なーんてことにならないように
初めから少し保冷力が強いクーラーボックスを用意しておきましょうね。
しかし、「何度も開け閉め」していないとしても、
クーラーの内容量の20%で「70時間」キープ出来る保冷力は魅力です。
ホントに70時間なの?って疑問に思う方もいるでしょう。
実際に私もシマノのクーラーを使ってますが、
表記に「嘘はない」と思わせるほどしっかり中を冷やしてくれています。
しっかり氷を入れてテストはしたことないですが、
マジで全く問題ないですよ。
ばっちり保冷力を維持してくれています。
では、次は保冷力が維持できるワケについて確認していきましょう。
保冷力が維持できるワケ:シマノは4段階に分けられる
シマノのクーラーボックスが保冷力に優れているワケは、
「真空パネルの有無」と「断熱材の種類」「使われている場所」にあります。
真空パネル
まずは「真空パネル」について簡単に理解していきます。
魔法瓶がなぜ
「冷たい飲み物を冷たいまま」「温かい飲み物を温かいままに」
出来るのか知ってますか?
あれは魔法瓶が「真空」という技術を使って
周りの「空気」と「飲み物」を断熱しているからなんです。
「真空状態」にあると、
「熱伝導」「対流」「放射」と呼ばれる
熱が伝わる減少が起きなくなるため周りと断熱され温度が維持できます。
もっと詳しく魔法瓶の秘密が知りたい!という方は
魔法瓶で有名なTIGERのHPで確認出来ますのでそちらでどうぞ。
で、その真空の技術がなんとクーラーにも使われてるんですよ!
これを聞いただけで何となくスゴそー!って思いますよね。
いや、実際にスゴいんですよ。
真空技術のおかげでクーラーの保冷力が段違いに上がってますからね♪
断熱材の種類&使われている場所
次に違いがあるのは「断熱材の種類」です。
シマノのクーラーボックスの断熱材には住宅にも使われる素材である
「ウレタン」と「ポリスチレン」が使われています。
どちらも優れた断熱材なんですが、
ウレタンの方が高い断熱性を維持できます。
ただやはり良いものはそれなりに・・・というもので、
ウレタンの方が価格は高めに設定されていますね。
次に断熱技術や素材が「使われている場所」に違いがあります。
これに関してはシマノの公式HPに分かりやすい表がありましたので、
下の表を確認してください。
表を確認してみると保冷力の強い順から
- PREMIUM(プレミアム)
- LIMITED(リミテッド)
- BASIS(ベイシス)
- LIGHT(ライト)
になっていることが分かります。
なので、まずは自分がどの程度の保冷力を希望しているのかを確認します。
次にどのシリーズを選ぶのかを決める。
この手順で選ぶと自分の求めているクーラーボックスに早く巡り会えますよ。
訳分かんなくなるとせっかく良いものなのに、
選ぶの面倒になってきちゃいますからね💦
目星を付けてからクーラーを選択するのをオススメします(^^)
形の違い(フィクセル、スペーザ、フリーガ、その他)
シマノのクーラーは大きく分けで4つの形の違いがあります。
最新の形は「フィクセル」で、
どちらかというと「正方形に近い」形をしています。
フィクセルの特徴は「オプションの豊富さ」にあります。
オプションによって、
クーラーボックスを「タックルボックス」のように使うことが出来るんです。
これが釣り人にとっては非常に便利ですよね!
あちこちを歩き回るランガンスタイルでも船釣りでも
ロッドを置く場所や小物をサッと置いておけるところがあると
メチャクチャ便利です。
シマノのフィクセルは
ロッドスタンドや小物ケース、サイドポケットなんかも付けれるので
それが実現出来ちゃうんですよ
もちろん最初からオプション付きのクーラーボックスもありますので、
予算に合わせて選んでもらえばOKです。
次に「スペーザ」シリーズです。
スペーザは長方形の形をした
「大物を対象にしている」クーラーボックスになってます。
一番大きなもので内寸が80cmなので、
ブリやヒラマサ、真鯛などの大型魚がスッポリ入る設計になっています。
ちなみに私が持っているのも、
このスペーザシリーズになります。
もう何年も愛用していますが、
スゲー使いやすいし大物も入るし
ホッケを大量に釣った時にも大活躍だし
コスパ最強!と思ってる道具の一つです。
大物を釣ったけどクーラーに入り切らないから
現地で泣く泣く解体して持って帰ってくるなーんてこともしなくていい
クーラーになってますよ。
釣ってきた魚をその姿のまま
どーんと家族に見せてやりましょう♪
次は「フリーガ」ですね。
こちらは正方形の「シンプル・イズ・ベスト」「THEクーラー」
といった形のシリーズです。
シンプルな分、「軽さ」も特徴の一つなので、
持ち運ぶ際に「重さが心配」って方はこちらをオススメします。
その他の分類としてインフィクス、ホリデー、レジャーがあります。
公式HPで「その他」と記載されていますが、
決して低性能というわけではなくインフィクスの自慢は
「基本性能の高さ」です。
インフィクス270のI-CE値は「40」であり、
40時間の保冷力を保証しています。
これだけでも基本性能が高いことが分かりますよね。
「その他≠低機能」ではなく「その他も高機能」だという
認識で間違いないです。
シマノのクーラーの表記の見方
ここまで保冷力の違いや形の違いでの呼び名が違うことを
お伝えしてきました。
ここまで理解して、やっとシマノのクーラーボックスの表記を
理解することが出来ます。
例えば、下の商品です。
「FIXCEL PREMIUM 300(フィクセル プレミアム 300」という
クーラーボックスという名前ですね。
- フィクセル=正方形の形をしたオプション豊富な新しいやつ
- プレミアム=保冷力最強
- 300=30L
というように理解出来るわけです。
これを何も知らないで理解しようと思ったら、
ちょっと分かりにくいですよね。
さぁ、これで自分の欲しいクーラーを見つけることが出来ます。
最高性能を誇るシマノのクーラーボックスを存分に堪能してください♪
フィクセル ウルトラプレミアム 300
こいつがシマノが今現在出せる最強の保冷力を持ったクーラーボックスです。
I-CE値は驚異の「110」。
つまり110時間保冷力を維持できる、
とてつもないクーラーボックスなんです。
110時間って言ったら、24時間で割ると4.58日ですからね。
4日半もの間、氷を維持できるクーラーボックスなんです。
マジ、ヤバくないですか?
評判どおりの保冷力でした
板氷は3日は持ちました! 最高です
口コミを見ても、やはり圧倒的な保冷力なのが分かりますよね。
容量も30Lなので、大型魚以外なら何でも対象になります。
500mlのペットボトルが27本も入る大きさです。
結構入るな-と思いませんか?
このクーラーなら爆釣しても「入れ物がない」なーんて心配をしなくても
いいですよね。
フィクセル ライト ゲームスペシャルⅡ 170
これこそルアーフィッシングにもってこいのクーラーですよね!
何よりデザインがカッコいい!
クーラーで黒ってメチャクチャ良くないですか!?
周りの装備もかゆいところに手が届く感じで、
いいですよね。
アマゾンの口コミを見ても、
SAPフィッシングで使ってます。
ロッドホルダーもしっかりして竿を入れたまま移動しても安定していて
ポーチにほとんど小物が入るので便利です
真夏から使ってますが半日の釣行なら充分の保冷力で
4〜50センチくらいなら曲げればなんとかはいります
とあるので、
便利な上に高性能なことが分かります。
使ったルアーはサイドポケットにシュッと入れられるので、
ローテーション作業の効率化にも良いですよね!
スペーザ ホエール リミテッド 600
ブリやヒラマサ、真鯛狙いならこいつでしょう!
シマノ最大の容量を誇る60Lのクーラーボックスです。
その大きさは内寸80cmで斜めに入れると90cmの魚も真っ直ぐに入れられます。
500mlのペットボトルなら52本収納できるんですよ♪
これなら家族や仲間でキャンプやBBQをする時にも大活躍間違いなしですね(^^)
キャスターも付いてるので道中持ち運ぶ際に楽チンなのもポイント高いです。
I-CE値は75です。
そこまでI-CEが必要ないな(保冷時間短くていいな)、
もう少し手に入れやすい価格の方がいいなという方は、
ベイシスがいいですね。
ベイシスのI-CE値は59なので、
59時間あれば実用性充分でしょう!
1泊2泊の遠征にもピッタリな時間&大きさですしね(^^)
8月 外気温32℃ アジ釣り 出港時(午前5時半)に板氷2枚入れて帰りがけ2時頃に一枚追加で帰宅(アジは二人分30センチ~40センチが120尾入ってました) 捌くのも疲れて翌日まで北側の野外に放置でしたがお昼過ぎまで氷は溶けずに大丈夫でした
3面真空パネルと悩みましたが、一面真空でもかなり氷が持つことに大変満足しています
もちろん口コミでも高評価なので安心して選んで頂いてOKです♪
フリーガ ライト 260
- 防波堤での釣りがメイン
- 軽いのがいい
- とりあえず最初の1つが欲しい
- エサ用、食事・飲み物用のサブクーラーが欲しい
- 運動会、少人数のBBQ用にちょうどいいサイズのクーラーが欲しい
といった方にオススメなのが「フリーガ ライト260」ですね。
I-CE値24と2泊の遠征には向かないものの、
日帰り&1泊遠征ならこいつでしょう。
500mlのペットボトルが22本も入るので、
容量も充分ですね♪
ちょっとした時に使いやすいクーラーボックスになってます(^^)
手に入れやすい価格というものオススメする理由の一つです。
フリーガのライトには200もありますが、
ほとんど価格も変わらないのでコスパを考えるなら260一択ですよ。
口コミも良いです♪
・この大きさでこの値段。そしてシマノと文句のつけようがありません。
・船釣り用に購入…量販店の価格をチェックしネット購入…大きさ、保冷性能申し分なし
最後に
ちなみにシマノは全てのクーラーが「堅牢ボディ」です。
クーラーボックスを「疲れた時の椅子代わり」に使うことありますよね?
そんな時に、貧弱なクーラーなら壊れる心配もあります。
ただ、そこはシマノなので釣り人が腰掛けても大丈夫な設計をしてくれています。
私の持ってるスペーザは大人2人が座ってもビクともしませんよ♪
これだけでもシマノのクーラーは1台何役もこなせる、
スーパーコスパ良い商品だと分かりますよね。
クーラーは1度選べば長く使うものです。
後悔しないためにも良いものを選びましょう。
ちょっと無理するかもしれませんが、
そんな時は毎日の食事をちょっとずつ工夫して
釣りに行くときもコンビニには寄らずに「おにぎり&水筒」で節約すれば回収出来ます。
シマノのクーラーボックスはマジでオススメですから
ぜひ使ってスゴさを体感してください♪