北海道の秋の味覚と言えば、間違いなくランキング上位に入ってくるのが「鮭」「イクラ」でしょう!
鮭がもたらしてくれる赤い身とイクラは釣り人を熱狂させます。
鮭の身とイクラを使った「親子丼」はメチャクチャ旨いですもんね!
ただ鮭は数が釣れる魚ではないため坊主(釣り用語で1匹も釣れないこと)もあり得る釣りなんですよ。
特に初心者の方には辛い釣りになることが多いです。
しかも、暗黙のルールなんかもあったりしてハードルが高いと思われる初心者の方もいます。
なので、この記事では初心者の方のために鮭の釣れる時期と釣れる理由、暗黙のルールを解説していきますね。
釣り方が分からなければ、釣れるのに何年もかかってしまう魚なのでぜひこの記事を参考にして鮭を釣っちゃってください!
目次
鮭が釣れる時期
鮭は産卵のために岸寄りしますが、岸寄りのメインは秋です。
秋鮭(あきあじ)とも呼ばれることからも秋がメインだということが分かりますね。
ただ最近では7月後半から釣れることが分かっており7月になると鮭を狙い始める釣り人が出始めます。
ただ7月は鮭の群れとしてはかなり薄いので釣りジャンキー以外は狙わないことをおすすめします笑
SNS等で釣れた報告があっても「もう釣れるんだねー」くらいに思っておいた方がいいですよ。
毎年大きな群れがやってくるのは8月後半からですね。
そこから11月くらいまでは間違いなく北海道全域で釣れていきます。
ただ噴火湾や函館方面の鮭は遅い時期に岸寄りすることが多いので、11月もメインで釣れてくれます。
驚くことに群れの少なさや寒さに耐えられるのであれば正月明けの1月にも鮭が釣れた報告は毎年あります。
年明けまで釣れるなんて、その鮭はもう冬味と呼んでいいと思います笑
12月の噴火湾なんかは普通に鮭釣りのアングラーがたくさんいますしね。
遅場と言われる噴火湾で12月の鮭を狙ってみるのも楽しいですよ♪
鮭が釣れる理由~エサは必要なのか
鮭は産卵のために岸寄りするので基本的には食事をしません。
じゃあエサはいらないんだね?という話になりますが、話はそう簡単なものでもないんです。
少なからず食事をする個体も確認されていますし、鮭は産卵をジャマする生物を威嚇すると考えられています。
つまりエサを付けるメリットは2つあるんです!
食事をする個体にアピール出来る
エサが発するニオイが鮭に生物が近づいてきたと勘違いさせて威嚇行動を誘発出来る
特に2つめの「威嚇行動を誘発する」という部分が鮭釣りにおいてエサを付けるメリットであると感じています。
このことから考えると、エサを付けるデメリットが少ないんですよね。
デメリットを考えてみると「エサを用意するのが面倒くさい」「針の動きをジャマする」が挙げられます。
用意するのが面倒なのはさておいて、針の動きに関しては餌の大きさを小さくすることで対応可能です。
少しも針の動きを左右したくない!という方以外はエサを付けることをおすすめします。
鮭を釣るための5つの方法
現時点で鮭の釣り方は5つ確認されていますがメインで使われているのが、浮きルアー、浮きフカセ、ぶっこみ(投げ釣り)です。
最近、少しずつですが認知されてきてる釣り方にルアー(スプーン)単体での釣りがあります。
主に普段からルアーフィッシングを楽しんでいる人がやってることが多いんですが、まだまだ認知されていないのも事実です。
引っ掛け釣りと勘違いされることもあるから中々手を出しづらいんですよね。
特に混んでるところではやりにくいです。
ルアー単体はゲーム性もあってメチャクチャ面白い釣りですので流行ってくれたら嬉しいです♪
河口規制に注意
北海道ではサケ・マスの資源保護のために河口規制がされていますが、毎年同じ日から同じ日まで河口規制が行われているわけではありません。
去年まで大丈夫だった場所でも規制が始まる1~2ヶ月前に突然規制となる場合があります。
必ず釣りをする前に河口規制が入っていないか確認するようにしましょう。
河口規制が入ってるかどうかは下のリンクが参考になります。
北海道が毎年発表している河口規制等のルール
河口規制が厳しくなっている背景には鮭の資源量の低下もありますが、残念ながら釣り人のマナーの悪さも原因の一つなんです。
資源量の低下に関しては、地球温暖化だったりロシアとの関係や稚魚放流の中止が関係してそうですが、正確なことは分かっていません。
この辺りはお偉いさんに研究していただいて私達釣り人は結果を待ちましょう。
マナーに関しては釣り人がすぐに対応できます!
ゴミは持ち帰る
漁港に置いてある物には触らない
漁船に勝手に乗らない
駐車禁止の所に駐車しない
夜は静かに待機する
排泄は決められたところでする
どれも簡単なことですよね?
むしろ当たり前のこととも言えます。
このままじゃ北海道全域で鮭釣りが楽しめなくなる日が来るかも知れません。
これ以上規制が厳しくならないよう釣り人一人一人が自覚を持って行動すべきです。
トラブルに注意(暗黙のルールを守る)
鮭釣りは狭い所に釣り人が密集するので非常にトラブルが多い釣りでもあります。
肩と肩が触れ合うような状況で釣りをするなんて鮭釣りをしない人に取っては信じられない状況でしょう。
私もそんな釣りは鮭釣りしか知りませんもん。

この写真は朝マヅメが終わった段階で半分以上の人が帰宅した時の状況です。
普段ならこの状況でも異常なくらい釣り人の距離が近いですが、鮭釣りに関してはこれで隙間が空いてます。
なので釣りの先輩たちがトラブルにならないように暗黙のルールを作ってくれたようです。
私も誰に教えてもらったという感じではなく釣りをする中で自然に教えてもらったルールになります。
肩と肩が触れ合うということはロッドが触れ合う可能性もメチャクチャありますよね。
ロッドとロッドが触れ合うだけなら良いですが、キャストした時に触れ合ったらロッドがボキっと折れてしまうこともあります。
そうなるともう釣りどころじゃないですもんね。
そんなトラブルを回避するために混雑した釣り場では以下のことを守りましょう。
暗黙のルールみたいなものなので誰しもが守っていることではありませんが、トラブル回避には付き物なので私は必ず守っています。
ロッド(竿)の先端は上に向けない
キャストする時は「行きまーす」とか「投げまーす」とか声をかける(周りがロッドの先端を下向きにしてくれる)
キャストは振り切らない(普段キャストする時は地面に対して平行くらいまでロッドを降リますが混雑してる時には頭の真上を少し過ぎたくらいで止める)
ロッドの先端を下げてくれない人には丁寧に「下げてもらえますか」とお願いする
これさえ守っていればロッドを折る折られるということは無くなります。
声をかけてれば周りとも自然に仲良くなって釣りをしやすい環境になりますので積極的に声を出していきましょう。
また、ラインが絡まるトラブル(通称:お祭り)と呼ばれる状況にもよく出会います。
釣り場が混雑していますので、これも仕方のない状況といえば仕方のない状況なんですが、お祭りになる状況を少なくすることは可能です。
そのためには以下のことを気をつけてみてください。
・手前にキャストしない
手前には無数の釣り人のラインがあります。
無数のラインの上にキャストするには他の人のラインがどこを通ってるのかを全て把握しなければいけません。
上級者向けのキャストになるため手前にキャストするのは止めましょう。
・潮の流れる方向と逆の方向にキャストする
潮は多くの場合左右どちらかに流れています。
キャストする場合は事前にどちらに流れているのかを確認しておきましょう。
そして潮の流れる方向とは逆側にキャストします。
例:左から右に流れている場合は左にキャストする
そうすることで近くのエリアだけを把握しておけば他の人とライントラブルになることは少なくなります。
上の状況で右にキャストしたらどんどん右に流れていくので、メチャクチャ遠い人とライントラブルになる可能性もあるんです。
そうなるとたくさんの人とライントラブルになるので解くのにも時間がかかってしまいます。
この状況を避けるためにも潮の流れる方向とは逆の方向にキャストするようにしてください。
ロッドトラブルとライントラブルさえ気をつけていれば、他人とトラブルになることは少ないです。
少なくとも私はトラブルになったことはありませんよ。
鮭釣りは怖くて出来ないという人も怖がらずに初めてみてください。
「毎回、真っ直ぐにキャスト出来ないから無理かも?」とか思いました?
大丈夫です!
明らかに初心者だなーと思ったら、周りの釣り人も気をつけてキャストしてくれたりキャストの方法を教えてくれますから。
心無いことを言ってくる人も実際にいますけど、そんな人は少数派ですからね。
勇気を出して鮭釣りに行きましょう!
鮭釣りはメチャクチャ楽しいですよ♪
最後に
ゴミ問題は鮭釣りに限ったことではありませんが、特に鮭の時期は目立ちます。
釣り場を守るのは釣り人の役目です。
ずーーーっと釣りを趣味として楽しむためにも自分ルールとしてビニール袋1枚分のゴミは持ち帰るなどの行動をして頂けると嬉しいです。
もちろん私もしています♪
みんなで無理のない範囲で釣り場をキレイにして鮭釣りを楽しみましょうね(^^)