ロックフィッシュ

シマノ19アンタレス 世界一飛ぶリールの進化と性能を解説していく

19アンタレス性能

ベイトリール界の最高峰と言えるシマノのアンタレスがモデルチェンジして登場しましたね!

今回はどんなモデルチェンジをしたのか知ってますか?
モデルチェンジしたことは知ってても、性能面で何がUPしたのか知らない人は結構多いですよね。
今回は19アンタレスの機能と性能をわかりやすく解説していきます。

私も実際にアンタレスを使ったことがありますが、とってもいいリールですよ。

この記事を見ればアンタレスがどう進化したのか分かるようになってますので、ぜひ最後までご覧ください♪

目次

アンタレスのスペック

品番ギア比最大ドラグ力
(kg)
自重
(g)
スプール寸法
(径mm/幅mm)
ナイロン糸巻量
(lb-m)
最大巻上長
(cm/ハンドル1回転)
ハンドル長
(mm)
ベアリング数
BB/ローラー
RIGHT6.25.022034/1912-100、14-90
16-80、20-65
664210/1
LEFT6.25.022034/1912-100、14-90
16-80、20-65
664210/1
HG RIGHT7.45.022034/1912-100、14-90
16-80、20-65
794210/1
HG LEFT7.45.022034/1912-100、14-90
16-80、20-65
794210/1

公式HPより引用

「ベイトリール≠飛ばない」の常識は通用しない 遠投可能なベイトリール

皆さんはの中でベイトリールにどんな印象を持ってますか?

・太いラインを使うためのリール
・釣りが上手そうに見える
・扱いが難しい(ライントラブルが多い)
・近距離専門

このくらいでしょうか。

特に下の2つが問題になりますよね。

ベイトリールに憧れはあるけど、遠距離が狙えなさそうだし扱いが難しそうだから躊躇してるというアングラーも多いんじゃないでしょうか。

実際、私もそうでした。

ロックフィッシュを始めてみて、もっと根の際を攻めたいけどスピニングリールだとラインが細いからギリギリは攻めるのは怖い。
魚が釣れたときに切れちゃいそう。

そんな感覚を持っていました。

でも、そんな状況を打破してくれるリールがアンタレスだったんです。

ベイトリールをほとんど使ったことがない私がアンタレスを選んだ理由は印象とは真逆のものでした。

私がアンタレスを選んだ理由

・遠距離が狙える
・トラブルを勝手に回避してくれる

つまり、
遠投もしたいけど根ズレ対策に太いラインを使いたい。
でも初心者だしトラブルは絶対起きるだろうからトラブルを減らしてくれるリールがいい。
という私にとって安心して使えるベイトリールは「アンタレス」しかなかったんです。

結果、私は大正解の選択をしました。

アンタレスのおかげでキャッチできた魚は数え切れないほどいます。
やはり遠投+太いライン+トラブルレスというのは非常に大きいです。

操作に不安がある初心者にこそ使ってほしいリールですね。

実際にフィッシングショーでシマノの村田基さんが「世界一飛ぶリール」とアンタレスを表現しています。
村田さんが「100mは最低限」と表現するほどアンタレスはスピニングにも負けない飛距離が出るリールです。

世界一の飛距離を体験出来るなんてスゴイですよね!
これが普段の釣りで武器にならないわけがないです!

見た目も最高峰 鏡面ボディがカッコいい

たくさんのベイトリールを見てきましたが、アンタレスは見た目も最高峰と言えます!

アンタレスを使ってる人を見ると「うぉぉーー!かっけー!」ってなりますから笑
リールがカッコ良すぎて海の状況や竿先なんか確認せずに人のリールばっかり見ちゃうくらいです笑

マジでそのくらいオシャレなリールなんですよ。

アンタレスの鏡面ボディを実際に見てください。
私の言っていることが嘘じゃないと分かりますから。

見た目だけじゃない!パーミングしやすい機能的なボディ

見た目を褒めましたが、アンタレスのボディが機能的なのはご存知ですか?

ボディをしっかり見てもらうと分かるんですが、アシンメトリー=左右非対称なボディをしていることが分かります。
左右対称なリールが多いのでスゴイ珍しいですよね!

ベイトリールはリールを手全体で包み込むように持つパーミングという動作を必要とします。
このパーミングが圧倒的に手に馴染むように設計されているためにアシンメトリーな形をしてるんです。

この細かな配慮がアンタレスがアンタレスである所以ですよね!
最高峰のリールだけに細かなディティール(部分)まで考えられたシマノの芸術品です。

リールが人に合わせてくれる バックラッシュしにくい! 軽い力でキャストしても良く飛ぶ!

アンタレスを使っていると人がリールに合わせる時代は終わったんだなと思ってきます。

ベイトリールってブレーキのかけ方を調整しないと飛ばない上に「バックラッシュ」というリールの中で糸がごちゃごちゃになる現象が起きてしまいます。
バックラッシュはベイトリールを使う上で一番恐怖に感じるトラブルなんですよね。

初心者の方はバックラッシュが解除出来なくて、1日釣りが出来なかったという話も聞きます。

この減少がなぜ起こるのかというと、スプール(糸を巻いている部分)が回転する力に対して風や着水の影響から急な減速が起こってしまうとスプールが止まりきらずに回転してしまいラインが絡んでしまいます。

これを防止するためにサミングと言って親指をラインに軽く触れさせておいてブレーキを手動で調整するテクニックがあるんですが、アンタレスはその原因を予防してくれる作りになっています。

リール自身が一番のトラブルであるバックラッシュを回避してくれるなんて、メチャクチャありがたいですよね!

その構造に関しては次章から説明していきます。

19アンタレスの新機能 キーワードは「低慣性化」

シマノのリールチームが進めている機能に低慣性化があり、低慣性化をシマノは公式HPで以下のように説明しています。

「回転の立ち上がり」が速く、「より軽い力」で、「より低弾道」で、「より軽いルアー」をキャストしやすくなる。また、慣性が低いとスプールの「回転スピード」を変えやすく、キャスト後のルアーの失速に合わせて回転数が反応良く下がっていくので、バックラッシュを起こしにくい。反対に、慣性の高いスプールはルアーが失速して放出されるラインの量が減っても勢い良く回り続け、バックラッシュを誘発しやすい。そのため、ブレーキでの制御が必要になり、飛距離が伸びにくくなってしまう

公式HPから引用

つまりベイトリールを使う上で低慣性化はメリットでしかないということですよね。
19アンタレスが低慣性化を実現できているのは以下の新機能のおかげです。

マグナムライトスプールⅢ 今回の一番の目玉

マグナムライトスプールがⅢに進化しましたね!
今回のスプールは更に薄く耐久性をUPさせました。

これにより以前のバージョンと比較して15%の低慣性化を実現しています。

15%と聞くと、たった15%?となるかもしれません。
ただ、低慣性化のメリットを思い出してみてください。

低慣性化とは

・スプールの回転が滑らかになり
・軽いルアーもキャストしやすくなる
・さらにバックラッシュもしづらくなる
・飛距離も伸びる

これらのことがスプールの進化によって15%も性能UPしてるんです!
15%の進化がめちゃくちゃ大きいことが分かりますよね!

実際に使った人のインプレを聞いてみても、「途中の回転がエグいほど気持ちいい!」とか「失速してからの伸びを感じる」という話をしており、15%の違いが体感出来るレベルであることを物語ってます。

特にスゴイのが「軽いルアーもキャストしやすい」という点です。

これまでのアンタレスももちろん飛ぶリールでしたが、どちらかと言えば「重量のあるルアー」を超遠投出来るリールという印象でした。
それが、19アンタレスに進化したことにより「軽いルアー」でもキャストの感覚が良くなり距離も伸びるという進化を遂げています!

ココだけ切り取ってみても進化を感じますよね。
確かに重量がある程度あればキャストしやすいのは当たり前と言えます。
しかし、軽い物もキャストしやすいとなればそれが必ず武器になります!

ロックフィッシュシーンだけで見ても、軽いシンカー(オモリ)を使ってフワッとワームを操作することで魚の捕食スイッチを入れる釣り方があります。

アンタレス1つを使うだけでパワフルな釣りと繊細な釣りの両方が表現出来ます。

特化リールを別々に用意しても良いですが、咄嗟の場面での切り替えの速さやコスパを考えるとアンタレスがどれだけ優秀か分かるでしょう。

サイレントチューン

簡単に言えば、標準のベアリングが進化したということですね。

ベアリングは上級者になればなるほど、よりスムーズな回転を求めていろいろなメーカーの物を試すアングラーが多いです。

ベアリングに対して何を求めるのかは、アングラーの気質にもよりますがアンタレスが欲しいユーザーが求めるベアリング性能は「回転の滑らかさ」であることは間違いないでしょう!

となると、19アンタレスの進化ポイントである「サイレントチューン」はユーザーが求める進化を遂げていると判断出来ますね!

展開されているのは2種類

アンタレスはシンプルな2種類が展開されています。
シンプルな展開なのはシマノの自信の現れとも捉えられますね。

ノーマルギア

基準になるノーマルギアモデル。

ルアーをゆっくり引いてくるので魚に強くアピールを出来るのが特徴です。
巻き心地が軽いので疲れにくいことも特徴ですね。

ハイギア

1回の巻取り量が多いので手返しが良いです。

ロックフィッシングでは根に潜られる前に引き離すことが可能になるので強い味方になりますよね。
アンタレスの遠投性能とハイギアの巻き取り性能を活かして広範囲をすばやく探るのに適してます。

最後に

アンタレスは間違いなくシマノの最高峰のリールです。

性能はもちろん抜群なので、一度使ってみるとそのスゴさに驚かされます。

さらに言えばアングラーの所持欲も刺激してくれますね。
ぜひ皆さんも一度手に取って頂いてシマノ最高の芸術を味方につけてください♪